はなの読書記録

漫画、時々小説の感想置き場

『北北西に曇と往け』 感想

3連休が終わろうとしています。悲しみ。

始まりから鬱々としてしまいました。しかし今日は楽しいことがたくさんあったので、どうにか明日からも頑張っていきたいです。

そういえば最近ようやく秋めいてきましたね。暑いのと寒いの、どちらも選びたくはないのですが、暑い方がまだ人間は生きていけますね。少なくとも私は生きていける。寒いとね、着替えも洗顔もお風呂もトイレも全てが憂鬱ですよ。以前住んでいたところは便座が温かくならないものだったのでなおさら…まあでも暑すぎてもよくないし、何事も程々が一番です。

しかし夏になるとセーターが着たくなって、冬になるとTシャツが着たくなるあの気持ちはなんでしょうか。いつだってないものねだり。

 

さて話は逸れましたが、今日も今日とて宣言通りにはいきませんでした。はい感想。

 

『北北西に曇と往け』 入江亜季

 

今までまだ感想を投稿していなかったという事実に先ほど気づきました。信じられない…。

とてもざっくりと内容を説明すると、アイスランドに住む日本人の主人公が生活費と暇つぶしのために探偵業をして愛車を乗り回す、みたいは感じです。わあ〜わかりにくい。本当にね、あらすじみたいなの説明するの苦手です…少しずつ上手になればいいな…。

今回は話の内容などではなく、この作品の小道具と主人公の暮らし方についてを主に書いていきたいと思います。

そもそも私がこの作品を最初に購入しようと思ったきっかけは、裏表紙なんです。こういう細かい道具がたくさん並んでるの、とても好き…!見た瞬間に買うしかないと思いました。そして作品中に出てくる主人公の部屋や車内、もう最高〜!!!ジーンズやTシャツが必要な分だけ並んで、書類は出来る限り整頓されて、枕やベッドのシーツはきっと定期的に交換されていることがわかるような部屋。必要なものだけ、持ち主がどこにあるかしっかり把握している片付けられた車内。こういう丁寧な描写がとっても!好き!です!あと主人公が出かける時の持ち物とかも好き…。私はたまに雑誌の特集で見かける他人の鞄の中身を見るのがとても好きなんです。あと街中を歩いている時にすれ違う人がどういう鞄を選んでいるのか見るのもとても好き。どうしてそのサイズ、色、かたちを選んだのか。見ているだけでわくわくします。他人の持ち物にとてつもなく興味を抱いているんです。ちょっと、いやなかなか気持ち悪い発言だなあ。でも鞄とか靴とか、こういう小物に現れるその人らしさを見ているのが楽しいので、そういう部分をしっかり描いてくれるこの作品がとても好きなんです。

あと主人公が住んでいる地域はなかなか田舎な感じがして、そこも憧れます。田舎暮らし、してみたいんです。もちろん田舎に住むというのは私にはわからない大変さもあるはずなので簡単に実行には移せないのですが、いつかはなあ〜。でも甘ちゃんなので2、3年ぐらいでいいです。だって本屋さんが近所にない生活って無理…やっぱり向いていないのだろうな。

 

内容に少し触れておくと、主人公御山慧(みやまけい)は先述のとおりアイスランドで探偵をしているわけですが、彼の弟である御山三知嵩(みやまみちたか)が人殺しをしているかもしれない、という話を聞きます。この弟がなかなか曲者で、リリヤ(色々あって知り合った女の子。慧とは仲が良いのか悪いのか)の言葉を借りると「気持ち悪い」んです。今後どうなっていくのか、展開が気になります。話が進むほど気になることは増えていくんです。彼らの両親とか、日本ではどうやって暮らしていたのかとか、特殊な能力の意味とか。現実的なようでいてほんのりSFチック、面白い作品です。

 

私はハルタ作品がとても好きなのですが、一気に読みたいのでコミックス派なんです。早く続編が出てくれ〜って本屋さんに行くたびに思っています。

次回もせっかくなのでハルタ作品の感想を書こうかな。大好きな作品のコミックスが最近発売されましたので。

 

それでは、おしまい。